誰かに見てもらえたほうが花も喜ぶと思う

中部エースのバラ2025

今年も弊社・中部エースの事務所前のバラが見事に咲きそろいました。
赤やピンク、白のつぼみも混ざって、まるで花のカーテンのように華やかです。

このバラたちは、毎年、私の母が丹精込めて育てているもの。
バラの手入れは母の“生きがい”でもあり、春になると毎朝・毎夕、せっせと葉の虫を取り、枯れ枝を剪定し、まるで我が子のように話しかけながら世話をしています。

通りがかるご近所の方や買い物帰りの方が、「今年も咲きましたね」「いつも楽しみにしていますよ」と声をかけてくださることも多く、それがまた母の励みになっていました。
実は、そのひと言が聞きたくて、さらに張り切ってバラを育てていたような気もします。

でも、今年はちょっと寂しさもありました。
すぐ隣にあった「ながの東急ライフ」が、今年3月末で閉店してしまったのです。
1990年の開業から34年間、地元の人たちの生活を支えてきたショッピングセンターでした。

その閉店とともに、人通りがぐっと減り、母が楽しみにしていた「お声がけ」もめっきり少なくなってしまいました。
声をかけてくださるのは、だいたい年配の方たちで、「お買い物のついで」のような流れがあったのだと思います。

それがなくなってしまった今、バラたちも、どこか寂しそう…。

それでも母は言います。
「見てくれる人がいなくても、花はちゃんと咲くんだね」

…いや、それでも、やっぱり誰かに見てもらえた方が、花も喜ぶと思うよ…。

今年は人が少なくなった分、バラと母の会話が、いつもよりちょっと長くなっています(笑)