民間の金融機関と住宅金融支援機構が提携して実現した最長35年長期固定金利の住宅
ローン「フラット35」ですが、2月9日から制度が拡充され使いやすくなるようです。
政府の「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」に基づき、住宅市場の活性化の
推進と質の高い住宅取得の支援に対応するため、住宅金融支援機構が実施するものです。
金利は20年以内の返済期間であれば1.1%、21年以上35年以内の返済期間で
1.37%の超低金利でしかも全期間固定金利ですが、
さらに省エネルギー性、耐震性に優れた住宅としての基準に適合し、
フラット35・Sに該当するようであれば、
そこからさらに0.6%の金利が引き下げられます。
(20年以内の返済期間は当初10年間、21年以上、
35年以内の返済期間であれば当初5年間)
また、物件の価格に対していくらまで融資可能かという融資率では、
物件価格の9割までとされていますが、金利が0.13%上乗せされはしますが、
物件価格の10割までの借入れも出来ます。
手持ち資金があまり無い方でも融資を受けることが出来ます。
一方、融資を受ける申し込み資格についてですが
一般の金融機関では、勤め先の勤続年数が最低1年以上ないと融資が難しいところ、
転職後1ヶ月でも融資の対象となるそうです。奥さんが派遣やパートでも収入を合算で
きるので融資に対してかなりハードルが低くなったと思われます。
但し、融資を受けるにあたって、住宅の適合証明書を取得することが必須なので、
昭和56年以前の旧耐震の住宅のようなあまり古い住宅は該当しない可能性が大きいのと、
適合証明書取得に手間と費用(6~8万円位)は掛かりますが、親切に対応してくれる
検査機関もあるので、以前よりは取得しやすくなってきているようです。
いずれにしても以前はやや使いづらく、敬遠しがちだったフラット35ですが、
これだけ魅力的に変わってくると、おおいに検討する価値が出てきたようですね。