新築住宅を建てる際、「和室を作ろうかどうしようか」と悩む人も多いですよね。
とはいえ、昨今では暮らし方が洋風に変わりつつあることから、「やっぱり和室はいらなかったかも…」と作った後で後悔するケースも。
そこで、新築住宅に和室を作るメリットやデメリットをはじめ、後悔しない和室を作るコツについて、まとめてみました。
新築住宅に和室をつくるメリットとデメリット
さっそく、和室を作るメリットとデメリットについて見ていきましょう。
和室を作るメリット
和室を作るメリットはなんといっても、使い勝手の良さにあります。
畳の上に横になってくつろげることはもちろん、布団を敷けば寝室に早変わり。
また、お客さんがきたときは座卓を置けば客間としても使えるでしょう。
このように、さまざまな使い方ができるのが最大の魅力といえますね。
そして、和室に使われる障子は風通しがよく湿気の多い時期でも快適に過ごせるほか、壁も珪藻土などにすれば寒い時期に乾燥すると水分を放出してくれるので天然の加湿器としての役目を果たしてくれます。
和室を作るデメリット
和室を作るデメリットとして、傷みやすいことが挙げられます。
畳や障子、ふすまなどは天然素材からできているものが多く、こまめなメンテナンスが欠かせません。
また、畳の目にゴミやカスが入り込みやすいため、掃除が行き届いていないとダニの温床になってしまう恐れも。
定期的に換気を心がけるほか、日々の手入れが重要となります。
後悔しない和室を作るためのコツ
デメリットもある一方で、諦めきれない魅力を持つ和室。
後悔しない和室を作るために大切なことは、主に次の3点です。
- LDKと和室をひと続きにする
- 収納スペースを確保する
- ふすまの柄や障子・壁紙の選定に気を配る
まず、和室を子ども部屋やリラックススペースとして利用する場合、LDKとひと続きにするのがおすすめ。
客間としての利用を考えている場合は独立している方がいいかもしれませんが、そうでない場合はLDKと繋げることを検討するとよいでしょう。
また、和室が抱える収納問題。
こちらは畳の下に床下収納を設ける、小上がりの和室にして段差に引き出し式収納を設ける、吊押し入れを設けるといった方法で随分と緩和できます。
そして中には、和室と洋室が混在する場合に「インテリアがちぐはぐにならないか不安」と悩んでいる方も多いかもしれません。
しかし昨今では洋室とのバランスを考えられた商品も多く、畳の色を緑以外にしたり、形を正方形にしたりすることでモダンなイメージを作れます。
また、障子の代わりにカーテンやシェード、ロールスクリーンを選ぶことで抜け感のあるお洒落な和室となるでしょう。
いずれの場合も、和室を作る前に建設会社と相談してみてくださいね。
和室を作らずに置き畳の利用もあり
ここまで和室の魅力と、部屋造りのコツについてご紹介しました。
それでも、この記事を読んでいる方の中には「将来的には洋室にしたい」「和室は欲しいけれどメンテナンスが手間だ」と不安を抱く人もいるでしょう。
そんなときに便利なのが「置き畳」です。
置き畳はフローリングやカーペットの上に置くだけで使用でき、好きなサイズを好きな場所に設置できます。
また、さまざまなデザインが展開されているので部屋の雰囲気を損なう心配もありません。
和室を設置するのか、置き畳で代用するのか、ライフスタイルに合わせた選択が大切です。
せっかくの家づくり、建築会社や家族の意見も参考にしながら後悔のないものにしましょう!